【上司と部下のコミュニケーション】
ゴールデンウィークに突入ですね。
新卒入社した新社会人くんも、
新人研修を終えゴールデンウィーク明けには
実際の仕事につき始める頃でしょう。
ここで待っているのが実地研修。
いわゆるOJTってやつね。
教える先輩はみんなに認められるチャンスでもあるし、
ダメな先輩って言われてしまうピンチでもあるんだから
現場での研修は先輩が
仕事のやり方を指導するわけだけど、
ついつい、
うまくできない新人君に小言を言ってしまう
ことってよくあるよね。
「なんでできないの?」
「ちゃんと聞いてた?」
なんてね。
落ち込んでる新人君を見ても
先輩って手前、意地があるから
「ちょっと言いすぎたな。ごめん」
なんて、口が裂けても言えない。
うん、うん。
わかるよ。
先輩として新人君の指導を任された手前、
しっかりと教えなければいけない。って
責任感が生まれるもんね。
なのに新人君はなかなか成長してくれない。
そんなジレンマに陥るとついつい
言葉がきつくなってしまう。
よくあること。
でもね、そうなると意思の疎通は
なお一層悪くなる。
お互いの間に見えない壁が生まれてくる訳だ。
こうなると、自分を正当化するために
新人君の出来なさぶりを、
あっち、こっちに言いまわる。
まぁ、最悪の状況だね。
これをやると、先輩の評価は著しく下がる。
指導力に欠ける先輩として
上司は心の中に留める。
マイナスの評価が蓄積されるってこと。
結構いるからね。
新人君より、
評価が下がるから。
マネジメントができないって。
部下をつけさせられないって。
じゃ、
そうなる前に自分を戒めとこうよ。
自分自身の為にもさ。
いい、
新人君が大きく羽ばたくためには、
先輩からのアシストは必要不可欠なんだ。
先輩のアシストいかんによっては、
羽ばたけずにくすぶってしまう
新人君て実は多いんですよ。
ここで、
昔からの名言を思い出してみよう。
連合艦隊司令長官【山本五十六】の残した
人材育成では肝に銘じなければならない格言を。
やってみせ、言って聞かせて、させてみて、
ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば人は実らず。
この名言のようにOJTが進めばいいんです。
でもね、言葉は知っていても、
なかなか実践できていない先輩が多いのよ。
新人君が伸びないのではなく、
新人君を伸ばせていないんだよ。
では、どうすれば伸ばせるように教えられるか。
名トレーナーになる為の効果絶大な方法ね。
たったひとつだけ守ってみましょう。
「言っただろ」或いは、「教えただろ」
この言葉だけは絶対に言わない。
これだけで、新人君の成長は格段にアップしますよ。
人には個人差があるんだ。
成長の個人差はなにも子供だけではないんだよ。
ある人は、1回教えたらできるようになる。
逆に、5回教えてもできない人もいるってことを知るんだ。
教えても覚えてくれない新人君を前にすると
「あいつは何べん教えても、ちっとも覚えない」
「やる気あんのかなぁ?」「覚える気ないんだろ」
こんな内なる気持ちが湧いてくる。
そうすると、ついつい言ってしまうのが、
「言っただろ!」「教えただろ!」
これを言われると新人君の脳の能力は著しく低下する。
覚えようとする脳の活動から、
怒られない為にどうしたらいいか。の
脳の活動に切り替わってしまうんだ。
こうなると、新人君は質問すら出来なくなってしまう。
訊きたいことも、訊けなくなってしまう
なぜかって?
下手に質問して、
「言っただろ」「教えただろ」って言われたくないから。
それって、質問しない方が悪いんじゃンって
思わないでくださいね。
質問が出来ない環境にしてしまったのは、
なにも新人くんのせいではないんですよ。
原点に返って、
1回教えて覚える人もいれば、
5回教えても覚えられない人もいる。
じゃ、どうするか?
笑顔で6回教えましょ。
OJTは我慢比べですよ。
「言ったじゃない!」「教えたじゃない!」は
今日から禁句にしてくださいね。
思いもよらない新人君の成長と、
あなたの成長を目の当たりにしますよ。