新任管理者研修がひと段落つきました。
この後、初秋の頃合いになるとフォロー研修が行われる。
でね、
この初秋の頃になると、
うまく組織を動かしている新任管理職もいれば、
ズタボロな組織運営をしている新任管理職も出てくるわけ。
その違いってなんだろう?
今日はそこんところを掘り下げるね。
そもそも、新任管理職研修ってカリキュラムありきの研修なんだよね。
管理職の役割とか、PDCAサイクルの回し方とか、
そんなとこをやることが多いんだ。
そんなとこを中心に研修カリキュラムを組むから
組織を腐らす管理職が生まれるんだ。
もっと、
人間力の在り方とか、人を動かす術を学ぶべきなんだよね。
この最も大事な部分は研修ではあまり触れられず、
その人の素に任せてあるんだ。
ここが一番の問題だったりするわけなんだけど。
さて、
管理職としてひとつの部門、組織を任されたのならば
円滑な組織運営をはからなければならない。
しかしながら、
社員が活き活きと働いている職場は実に少ない。
どうしたら、やりがいを持て、働き甲斐のある職場になるのか?
ここが管理職としての腕の見せ所になるわけだけど。
そのヒントを書き記そう。
管理職ってのは部下を持つんだ。
つまり、
部下の行動や、意思をコントロールできる立場になるんだ。
すると、
人を操れるコントローラーを手に入れた偉い人になったんだと勘違いする。
たかだか役職がついただけなのに。
勘違いした人間はコントローラーをフルに使い始める。
肩書を笠に命令したり脅し口調を使い始めたり、傲慢になったり。
管理の名のもとに、監視することが増え、
己の物差しで組織内ルールを作り、
注意や、小言を口にすることが多くなる。
そして、
これらが正しい行動だと思っているからタチが悪い。
研修で習ったことを滞りなく行うには、
部下のケツを叩いてでもやらせなければいけない。
これが大義名分であり、
そう信じることが会社の為と思い込んでいる。
こんな管理職(上司)は嫌だよね。
しかし、実際は世の中にはびこっている。
世の中にはびこっているからブラック企業はなくならないし、
パワハラもなくならない。
さて、
管理職として最も大切な役割は、
部下が
伸び伸びと仕事ができる環境を作り上げる
ことなんだよ。
ここを四六時中意識するの。
そもそも人間には、誰かの役に立ちたいって思う
貢献欲求を持っているんだ。
貢献して認められたいって思う
承認欲求を持っているんだ。
つまり、ここを上手に使って
貢献欲求と承認欲求を満たす職場にすれば
組織運営は必ずうまく動き始める。
では、どうすればいい?
ここでは5つだけ紹介しておくね。
部下の仕事に首を突っ込むことなくやらせてみること。
部下の仕事っぷりを信じてあげること。
自由に発言できる環境を整えること。
頭っから否定しないこと。
自由と自分勝手の違いを理解させること。
この5つを意識して組織運営をはかったら
人は仕事が楽しいと思い始めるから。
楽しい職場に作り上げられたら、
職場の社員はチームとして動き始める。
チームとして動き始めれば、組織に与えられた仕事(成果)は
足し算の答えではなく、かけ算の答えとして還ってくるんだ。
この環境を作るキーマンが管理職の才覚なんだ。
楽しい職場にすること。
それが出来たら管理職は部下から愛される。
いい。
たった5つ。
この5つを大切に組織運営してごらん。
2カ月もあれば活性化したチームに変わってくるよ。